昨年に続き、令和7年6月19日と7月1日にクロツラヘラサギのヒナが孵化しました!現在2ペアが子育てをし、各1羽、合計2羽のヒナが成長しています。ヒナは親鳥の喉元にくちばしを突っ込み、親鳥が半分消化した魚やフードなどをもらっています。親鳥は交代でヒナの世話をしています。
野鳥観察所の2階テラスから、子育ての様子を観察することができます。
動物園に行ってみましょう!
問い合わせ:周南市徳山動物園 0834-22-8640(担当:柴田・梅田)
撮影日:7月2日(ふ化後14日目)
今年の徳山動物園のクロツラヘラサギの繁殖状況
昨年3羽が無地成長し、今年も繁殖成功が見込まれるため、当園の施設で収容可能となる1~2羽のみの増羽に止め、繁殖未経験の若いオス個体に育離を経験させることを目指した計画を立てました。4月中旬からのペアによる営巣行動が始まり、4月下旬から繁殖年齢に達したメス4羽の産卵が確認されました。5月中旬には1腹目の卵から2羽の孵化を確認し、親鳥に育離を任せていましたが、給餌不良や雨による衰弱などで死亡しました。その後、各ペア2腹目の産卵が5月下旬より見られ、今回のヒナ2羽の誕生に至りました。
クロツラヘラサギについて
- 繁殖地:朝鮮半島、中国東北部、ロシア北東部
- 越冬地:朝鮮半島南西部・日本~ベトナム
- 全 長:70~80cm
- 体 重:ヒナ/約50g、成鳥/約1.5~2kg
- 繁 殖:野生では岩棚などを巣にして、3~5個の卵を雌雄(ペア)交代で約25日間温める
- 子育て:雌雄(ペア)で協力して行う
- IUCNレッドリスト:絶滅危惧種(EN)
- 環境相レッドリスト:絶滅危惧種(EN)
- 種の保存法:2020年国内希少野生動物指定
- 国内飼育園/羽数:14園/130羽(2024年末)
- 野生生息数:7,081羽(2025年一斉調査)内、山口県にて57羽
以上